リース
リースとはメーカーからリース業者が買受けた設備などを顧客に有償で貸し出すビジネススタイルのことです。
実質的にはリース会社がメーカーに代金を立て替え払いし、顧客が分割でこれを返済することに限りなく近いのですが、目的物の所有権がリース会社にあるという点でいわゆる割賦販売とは異なります。
一方、同じ賃貸借契約といっても、いわゆるレンタルが複数の顧客に繰り返し同じ目的物を貸し出すことを前提としているのに対し、リースの場合、一人の顧客が独占的に使用するのが前提です。
そのため目的物の種類やオプション、アフターサービスについてメーカーと顧客の間で打合せをし、リース会社はほとんど関与しません。
リース会社は指定の品の売買契約書にサインこそしますが、納品もメーカーから顧客に直接され、リース会社による目的物の所有はあくまで形式的なものにとどまります。
契約期間の満了をリースアップといいますが、リースアップすると、顧客は目的物をリース会社に返却するか買い受けるかの選択をします。
買い受けの場合リース料の1から数ヶ月分を一度に支払って清算するのが一般的です。
買い受けたものはリース会社の所有を離れ顧客の所有物になりますが、一旦返却して改めて引き渡す(現実の引渡)というようなことはしません、顧客のところにおいたまま概念的に所有権が移転します、こういう引渡の方法を現実の引渡に対して簡易の引渡といいます。